歳とともにお腹のまわりがどうしても出てきますよね。
理由は簡単で、若い時ほど動かなくなったのに、食べる量は大きく変わらないから。
運動するとどのくらいのカロリーが消費できるかを計算するのは、以下の式を使う。
ここで、「メッツ値」というのは、運動の激しさを表していて、時速4キロで歩く場合、3になる。体重が50キロで、1時間歩くと、3 ×50 ×1で150 kcalになる。これは、350ccのコーラのカロリー(160 kcal)とほぼ同じ。
「メッツ値」は、ゴルフで3、ジョギングで7、スイミングで8。
さて、お腹の脂肪の話に戻すと、内臓脂肪が多いかどうかはお腹をつまんでみて持ち上げられるものは皮下脂肪。そうでないものは内臓脂肪。
最近、内臓脂肪の代謝を促進する飲料やサプリが出回っている。有効成分を並べてみると、カルニチン、ラクトフェリン、イソフラボン、カプサイシンや、コーヒークロロゲン酸、カテキン、ケルセチンなどのポリフェノールなどがある。
以前にもこのBlogで何度か書いたが、いずれも確実な効果があると言えるものはない。それどころか、摂取量によっては、体に毒になるものも多い。
米国では、「痩せぐすり」として防腐剤の一種が過去に使われていた。確実に痩せることができるが、その過程で発熱を伴うので、死ぬ人も多かった。
そもそも生物としてのヒトの体は、食べ物に余裕があれば、脂肪を貯めるのが当たり前にできている。脂肪や細胞が減るような物質は、「毒」と呼ばれる仲間と考えてよい。
最近、TVのCMでやっている小林製薬「ナイシトール」は、完全に漢方薬。「防風通聖散」というもので、18種類の生薬を配合したもの。同じものが、ロート製薬からも出ている。
よく調べてみると、お通じをよくして脂肪を体に取り込まずに便として出してしまうというのが原理。
しかし、油は小腸までで吸収されるので、大腸で便になった時点で油は吸収を終えているので、このロジックはマチガイ。
結局、体重を減らして脂肪を燃焼させるには、摂取カロリーをコントロールすることと運動で燃焼するしかない。