2018年9月26日水曜日

アサリ:美味しく食べるには?


アサリのお話です。

まず、アサリにも食べ頃の旬があります。1年に2回あります。瀬戸内海だと、4月から身(生殖巣)は大きくなり始め、5月上旬がピークになる。

その後、産卵・放精で小さくなる。9月にはまた大きくなり始め、11月上旬まで大きくなる。その後は、また産卵で身はまた小さくなってしまう。

つまり、4-5月と9-11月が身が詰まっているので、この頃がアサリの旬。これは、気温・水温に依存するので、緯度が異なると変わってくる。

ところで、「アサリ」の名前の由来ですが、アサリは干潟を漁(あさ)るとたくさん取れる貝だから。漢字では「浅蜊」と書く。浅い干潟を探すと簡単に見つかるというところもあるかも。

「漁る」は、古くは「いさる」「いざる」と読んで、貝や魚を取るという意味になる。「漁火」は、魚を集めてを採る漁船でたく火のこと。

アサリは採集してから時間が経つと、エサがないのでどんどん消耗して美味しさが減じる。お店でアサリの新鮮さの見分け方は、あしをしっかり伸ばしていればOK。振動を与えると、引っ込めて貝が閉じるはず。いきが悪いと貝口が開いた状態になる。

最後に、アサリ汁を作るときは、活けアサリの場合、水から茹でること。煮立ったお湯に入れるとすぐに身の表面が固まって旨みが貝の中に残ってしまう。貝が開いたらすぐに火を止めましょう。







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