2013年9月11日水曜日

フレンチ・パラドックス 赤ワインのマジック

フランス人といえば、フランス料理というぐらいで、美味しいものを食べているイメージがあるが、実際一人当たりの肉消費量は世界のトップクラス。脂肪の多い食事をしているので、心臓疾患が多いに違いないと予想される。ところが、他の西欧諸国にくらべて心臓病による死亡率が低い。実際2010年のデータでは、イギリス、ドイツの半分以下の死亡率 (下の表)(参考HP)。このパラドックス(矛盾とか逆説という意味)を「フレンチ・パラドックス」といい、フランスの科学者セルジュ・ルノー氏(昨年2012年没)が提唱した。

フランス人は、一人当たり年間67リットルものワインを飲む(日本は1リットル弱)。ルノーは赤ワインがフランス人の死亡率を下げていると考えた。赤ワインのブドウの皮に含まれる色素(アントシアニン;ポリフェノールの一種)は、抗酸化作用があり、虚血性心疾患や動脈硬化などの予防に効果があると期待されている。ルノーのこの仮説提唱後、赤ワィンブームが起こることになる。

ところで、一人当たり年間67リットルというのは、365日毎日183mlということになって、毎日牛乳瓶一杯(1合)飲む計算になる。

(牛乳瓶の容量は昭和45年に180ml(1合)から200mlに変わった、当時厚生省が学校給食牛乳の量を増やした、180mlというと歳が分かることになる)





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