2013年9月29日日曜日

巨大ウイルス パンドラ

仏エクス・マルセイユ大学ジャンミシェル・クラブリ教授らは、巨大ウイルス「パンドラ」を発見し、2013年米科学誌サイエンスの表紙にウイルスの写真が載った。。ウイルスとしてはけた外れの大きさで、生物の常識を揺るがす発見という。このウイルスはいったい、どんなパンドラの箱を開けようとしているのか。

パンドラウイルスは、チリ中部の河口と、豪メルボルン近郊の浅い池の底で1種類ずつ見つかった。どちらも単細胞生物のアメーバに寄生し、人間に害はないらしい。楕円(だえん)形で、長径が1マイクロメートル(マイクロは千分の1ミリ)、遺伝子の数は2500以上。最も小さい細菌「マイコプラズマ」より10倍も大きく、遺伝子数は5倍になる。

巨大ウイルスの発見はこれが初めてではない。元祖は2003年、同じサイエンス誌で紹介されたミミウイルスだ。1993年に見つかった当初は、その大きさ(0・7マイクロメートル)から細菌と考えられた。ウイルスは自己増殖できないので、生物と考えられていないが、自己増殖できる細菌より大きなウイルスの発見は今までの生物学の生命議論を変えるかもしれない。




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