2014年1月19日日曜日

給食パンに付着、ノロウイルスに集団感染

浜松市の小学校で、多数の児童が集団感染したノロウイルスは17日、学校給食のパンが原因だったと判明した。製造していた同市東区の菓子製造業「宝福」工場のトイレドアノブからウイルスを検出しており、従業員の健康管理や衛生状態が今後の調査の焦点となる。

集団欠席が出ている小学校は17校で、欠席児童数は、1060人。15校が学校閉鎖となり、2校が学級閉鎖となっている。

保健所によると、小学校は給食を校内で調理していたが、パンと牛乳は校外から仕入れていた。そのため、当初からパンと牛乳の製造業者が疑われた。しかし、牛乳は加熱殺菌され、1人分ずつパック詰めされていたことから原因食品から除外。保健所は、14日の食パンや、ミカン果汁を練り込んだパンが食中毒の原因とみて詳しく調査した。

製造されたパンは一つ一つ包装されるのではなく、複数個が大きな袋にまとめられて配達されており、衛生管理が不十分だったことが分かった。工場のトイレドアノブから感染者と同種のウイルスを検出しており、ウイルスが付着した一つのパンから、他のパンに一気に汚染が広がった可能性もある。

パンを製造していた「宝福」は18日、今月13日以降に製造された一般用の食パンや菓子パンなどの自主回収を始めた。144種8477点に上り、商品は愛知、岡山、静岡、山梨の4県のスーパーなどに出荷されているという。製造者名として包装に親会社の「ヤタロー」と記されている。4県以外の出荷状況は確認中。

保健所は18日、職員を派遣し、改めて衛生管理や清掃状況などが徹底されていたか確認した。保健所や同社によると、給食パンが製造された13日夜は23人の従業員が働いていた。このうち検査の終わった9人の便からノロウイルスは検出されていないという。検出場所は当初、工場の女子トイレの「ドアノブ」としていたが、18日に「スリッパ」と訂正した。

ノロウイルスの対策については、以前の記事を参照ください



 

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