2014年1月31日金曜日

ノーベル賞級の発見 リケジョが

昨日の新聞1面の大ニュース。ノーベル賞級の発見が発表された。理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子博士らが、様々な臓器や組織の細胞になる新たな「万能細胞」を作製することに成功した。理系の女子「リケジョ」による快挙。

2012年、山中伸哉博士は、人工多能性幹細胞(IPS細胞)の作成でノーベル生理学・医学賞を受賞した。このIPS細胞は、皮膚細胞などにいくつかの遺伝子を入れて万能細胞を人工的に作った。

「万能細胞」は、未分化な状態に初期化されており、どのような細胞(肝臓や心臓など)にでも変化(分化)できる。分化をコントロールすることで、様々な組織や臓器の細胞に分化させ、再生医療に応用することが可能になる。

しかし、IPS細胞の問題は、がん原遺伝子などを細胞内に入れる必要があり、ガンが引き起こされる可能性があり、現在政府の肝いりでお金をつぎ込んで、改良を図ってきている。

今回の発表では、iPS細胞のような遺伝子導入ではなく、マウスの細胞を酸性溶液処理、せん断力などの物理的刺激、細胞毒素による化学的処理といった外部刺激するだけで、細胞を初期化し、万能細胞にすることができた。この細胞は「刺激惹起性多能性獲得」の英語名からSTAP(スタップ)細胞と名付けられた。

米ハーバード大の再生医療研究チームが、このSTAP細胞を使って、脊髄損傷で下半身が不自由になったサルの治療実験を進めていて、脊髄損傷で足や尾が動かなくなったサルの背中に移植したところ、サルが足や尾を動かせるようになったという。

IPS細胞よりも簡単にかつより安全な人工多能性幹細胞が作ることができた点がすばらしい。幹(カン)細胞とガン細胞は、文字で濁点2つのだけの違い(?)のように性質は似ているので、安全性の確認が大事で、ヒトへの応用にはまだしばらく時間がかかると思う。

日本で、医療の方法を大転換させる大事な発見が生まれてきているのは、日本人として誇りにしてよいと思う。応用しかできないと言われた日本人だが、原理や基礎研究をもっと重視する必要がある。