2014年1月12日日曜日

イヌは東西ではなく、南か北を向いて用を足す!

“大”をもよおしたイヌが、ぐるぐる回って位置確認をする姿を見かけたことはないだろうか? チェコとドイツの研究者が、この行動の意味を明らかにしたかもしれない。イヌが用を足す際、大抵の場合東西ではなく、南か北の方角を向いて用を足しているということが明らかになった。

37種類、70匹の犬を使って、7,475回のイヌの行動の詳細を2年間記録した。研究者らは、イヌのもよおしの時間帯を地球の地磁気活動と照らし合わせた。地球の磁場が穏やかなとき、犬は南北の軸に沿って用を足す。そして東西の軸はなるべく避けていることが明らかになった。磁場が不安定な状態だと、この行動は見られなかったそうだ。また、オスメスで、差はなかった。

生物は、自分のまわりの磁場の方向や強さを知覚する能力がある。走磁性細菌は細胞内に微小な磁石を持っていて、外から磁石を近づけると集まってくる。「磁覚」は、他にも軟体動物、昆虫、鶏や伝書鳩などが持っていることが分かっており、地磁気を感じて南北などの方位を認識している。哺乳類の中では齧歯動物、コウモリ、キツネ、牛や鹿などに備わっているとされている。

しかし、なぜ犬が南北の磁場に沿って用を足したがるのかは不明。特定の方角でしたほうが「し心地が良い」のだろうか。ワンちゃんをペットに飼っているなら、南北にしやすいようにトイレを考えてあげるとよいかも。 もしかしたら、我々もイヌに従ってみると気持ちが分かるかもしれない。

参考HP



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