2014年1月23日木曜日

脂肪を抑える「希少糖」に予約殺到

脂肪蓄積を抑える甘味料「希少糖」が、商品名「レアシュガースウィート」として新発売になって、生産が追いつかず予約が殺到している。

「希少糖」は、甘さは砂糖の約7割あり、甘味料の代わりに使える上、体脂肪を減らしてくれるという画期的な効果があるという。香川大の研究が大量生産に道を開き、香川県が生産を全面支援している。

砂糖は、単糖のグルコースとフルクトースからなる二糖であるが、グルコースもフルクトースも生物が最も多く利用している糖である。一方、希少糖というのは、限られた生物にしか存在していない糖。それらの生物から大量精製するのは大変だった。

ところが、香川大の研究者らにより、フルクトースから希少糖のプシコースに変換する酵素を持つ微生物が大学の農場から見つかり、大量生産することができるようになった。さらに、プシコースができたことで、他の希少糖の生産の可能性もでてきている。

希少糖は、それを持たないヒトを含む生物では利用できないので、摂取しても分解できずカロリーにならない。希少糖としては、キシリトールも同じだが、生産量、副作用、コストなどの点からもプシコースは有利という。

さらに、ラットによる動物実験で「食後の血糖値上昇を緩やかにする」、「内臓脂肪の蓄積を抑える」、「動脈硬化になりにくい」といった研究結果が報告されている。

今後、飲料水などに含まれて登場するのは時間の問題だろう。

プシコースは、植物のズイナが持っている。プシコースは、植物に対しては多くの種類で生育を阻害させる働きがあり、ズイナはこれを利用してプシコースを含んだ葉を土壌に落とすことで、自らのテリトリーを守っている。



広島ブログ