日本で広く観測できるのは2011年12月以来約3年ぶり。時間帯が夕方から夜にかけてと観測しやすく、月が完全に影に覆われる時間も1時間と長い。天気も大丈夫そうだ。
月食は、太陽と地球、月が一直線に並んだ時に起きる。重なり始めるのが部分食。皆既月食になると、影に入った月は真黒になるわけではなく、赤黒い「赤銅色」に光る。これは太陽の光が地球近くを通るとき、大気で屈折し、波長の長い赤い光だけが月に届くため。
2011年12月10日の皆既月食のときの月の様子は、下のとおり。皆既月食の色は大気中のちりの量で微妙に変わり、1991年のフィリピン・ピナツボ火山の大噴火の後は黒っぽく見えた。今回、御嶽山(おんたけさん)噴火でどうなるか、興味深い。