山口県下関市長府のボートレース下関が1954(昭和29)年10月21日に開設されて、10月21日でちょうど60年となる。全国24カ所にあるボートレース場の一つ。昨年度までの来場者は延べ約4270万人、売り上げは1兆3345億円に上っている。
戦後の51年にモーターボート競走法が成立し、下関市でも54年に市が8000万円をかけて競艇場を建設した。最初のレースは54年10月22日。
これまでの年間売り上げは91年度が最高で、536億円に上る。また、71〜82年度は年間入場者数が100万人を超え、最高の74年度は141万人が詰めかけた。しかし、最近は半減している。
最近、ギャンブルのカジノ導入が国会で問題になっていて、ギャンブル依存症の人ができるなどの反論があるが、日本はずっと前からボートレース場や競馬場など公営ギャンブル場もあるわけで、変な話。
おもしろいことに、各省庁が別個にギャンブルを管轄し、行政利権を得ている。
パチンコ/パチスロ 警察庁 190,660
中央競馬 農林水産省 24,275
宝くじ 総務省 9,190
競艇 国土交通省 8,434
競輪 経済産業省 6,349
地方競馬 総務省/農林水産省 3,332
オートレース 経済産業省 861
スポーツ振興くじ(toto) 文部科学省 848
(最後の数字は、利益(単位は億円))
ボートレースが国土交通省、オートレースが 経済産業省、競輪が経済産業省、と何がなんだかわからない。
マカオのカジノ事業の収益は3兆円弱ある。日本経済の斜陽のなか、経済効果、雇用創出効果を考えると、カジノを導入しない手はないと思う。
ボートレース下関の話に戻る。「開設60周年記念」と銘打ったG1競帝王決定戦が23〜28日に開かれている。