ボリビアの密林に生息している「ウォーキング・パーム」は”歩くヤシ”と呼ばれていて、植物にも関わらず歩くことができる。
映画の『ロード・オブ・ザリング』の「エント」と呼ばれる木の巨人のように、速く動けるわけではない。ウォーキング・パームが歩くのは見ていても分からない。1年間に90センチほど動く程度だからだ。
ウォーキング・パームには「支柱根」という根がタコ足のようにに生えている。太陽の光がよく当たる方に、どんどん支柱根が新たにはえて反対側が無くなっていくことで木の本体が移動する。
ジャングルで、日が当たらないところから日のさすところに移動できるのは、この生物にとって必須なのかもしれない。
沖縄など南の島や東南アジアにある、アダン、ガジュマル、タコノキ、マングローブのヒルギなどにも支柱根はあるが、歩くかどうか、調べたが不明。
実は、トウモロコシも支柱根を持っている。家庭菜園で毎年育てているが、来年は歩くかどうか調べてみたい。
アダンの支柱根