2014年10月15日水曜日

母方の父がはげならはげる 他にも隔世遺伝するもの 

男性型脱毛症、いわゆる「はげ」は母方の祖父から遺伝する。これは、隔世遺伝というもの。女性も男性型脱毛症になるが、男性ホルモンの分泌は多くないので、頭頂部・前頭部を中心に頭部全体の毛髪が細くなる程度ではげることは少ない。

男性型脱毛症の原因はまだ十分理解されていないが、男性ホルモン受容体遺伝子が脱毛に関連しているらしい。この遺伝子はX染色体上にあるため、母方の祖父や祖母から遺伝する。男性の場合、はげやすいので、母方の祖父がはげているとはげやすくなる。

男性ホルモン受容体は、遺伝的に配置が決まっていて、前頭部に多いとM字型、頭頂部に多いとO字型のはげになる。後頭部にはない。

脱毛症は遺伝だけでなく、後天的な要因も影響する。喫煙、偏食、ストレス、シャンプーの仕方、などなど。

メンデルの法則では、はげに関わる遺伝子は劣性遺伝だとすると、子では必ずしもはげにならない。ところが、孫になると劣性遺伝子でも表に現れる。これを、隔世遺伝と呼ぶ。隔世遺伝するものとして、他によく知られているものを調べてみた。

二重まぶたは劣性遺伝子で決定されていて、両親が二重でなくとも祖父や祖母が二重だと二重になることがある。同じようなものは、縮れ毛、高血圧、耳たぶの形(耳たぶがたれ下がっているほうが優性)、眼の色(茶色が優性)など。身長も、両親より、祖父母の身長が遺伝しやすい。


波平

サザエさんのお父さん「波平」のハゲは、カツオではなく、タラちゃんに遺伝する。。

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