2014年10月14日火曜日

食品を長持ちさせるコツ 家庭で脱酸素剤の利用

最近、生菓子や長持ちパンなど痛みやすい食品の賞味期限がずいぶん長いものがあったりする。袋の中には、小さく平たいカードや小袋のに入った「脱酸素剤」が入っている。商品名には「エージレス」などがある。「食べられません」と書いてあるアレ。

脱酸素剤は、密閉容器や袋の中に入れて、酸素を除く薬剤である。鉄の酸化を利用して酸素を吸収するタイプが主流。

酸素がないと、多くの生き物は生きていけない。細菌、カビ、害虫の発生が起こらない利点がある。また、油分は酸素と反応して酸化すると変質する。これも防ぐことができる。

「エージレス」は三菱瓦斯化学(現・三菱ガス化学)によって商品化され、同社と三全製菓(現・菓匠三全)の共同研究により食品へ応用された。現在のエージレスには活性炭も入っていて、匂い移りなどもない。

エージレス自身は非常に安く手に入る(↓)ので、ジッパー袋など密閉できる袋やタッパーに食品といっしょに入れておけば、食品は長持ちできる。(注意!:お菓子などに入っているエージレスは使い回せない。すでに反応が終わっているので)

以下の食品で使用できる。

切り餅、白玉、生麺、生わかめ、味噌、生パン粉、甘納豆、ドーナツ、月餅、フィナンシェ、ブランデーケーキ、ハム、ソーセージ、チキンナゲット、サラミ、ビーフジャーキー、ペットフード、米菓、米、雑穀、ナッツ類、煮干しほか

またコーヒー専用もあって、こちらは、酸素と炭酸ガスを同時に吸収するタイプ。

エージレスが酸素を吸い始めるには水分との反応が必要。食品に水分がある場合は、その上にのせて袋で封じれば脱酸素が始まる。

エージレスが自体が水分をもっていて、空気に触れると同時に酸素を吸収しはじめるタイプの方が便利(↓)。こちらは、使わない分は開封したらすぐに閉じて保存する必要がある。

まったく違う使い方だが、金属の酸化反応で生じる錆が防げるので、防錆効果もある。密封しておけば、金属性の道具や銀の食器の保存などには有効。

エージレスには酸素が無くなると赤から青に色がかわる酸素検知剤つきのものもあるが、個人で買うには値がはる。

エイジレス




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