脱酸素剤は、密閉容器や袋の中に入れて、酸素を除く薬剤である。鉄の酸化を利用して酸素を吸収するタイプが主流。
酸素がないと、多くの生き物は生きていけない。細菌、カビ、害虫の発生が起こらない利点がある。また、油分は酸素と反応して酸化すると変質する。これも防ぐことができる。
「エージレス」は三菱瓦斯化学(現・三菱ガス化学)によって商品化され、同社と三全製菓(現・菓匠三全)の共同研究により食品へ応用された。現在のエージレスには活性炭も入っていて、匂い移りなどもない。
エージレス自身は非常に安く手に入る(↓)ので、ジッパー袋など密閉できる袋やタッパーに食品といっしょに入れておけば、食品は長持ちできる。(注意!:お菓子などに入っているエージレスは使い回せない。すでに反応が終わっているので)
以下の食品で使用できる。
切り餅、白玉、生麺、生わかめ、味噌、生パン粉、甘納豆、ドーナツ、月餅、フィナンシェ、ブランデーケーキ、ハム、ソーセージ、チキンナゲット、サラミ、ビーフジャーキー、ペットフード、米菓、米、雑穀、ナッツ類、煮干しほか
またコーヒー専用もあって、こちらは、酸素と炭酸ガスを同時に吸収するタイプ。
エージレスが酸素を吸い始めるには水分との反応が必要。食品に水分がある場合は、その上にのせて袋で封じれば脱酸素が始まる。
エージレスが自体が水分をもっていて、空気に触れると同時に酸素を吸収しはじめるタイプの方が便利(↓)。こちらは、使わない分は開封したらすぐに閉じて保存する必要がある。