2014年10月26日日曜日

多量の中国船が小笠原にサンゴの密猟 監視以上の行動を

先月中旬以降、小笠原周辺に中国船が大挙して押し寄せている。サンゴの密漁が目的。海上保安庁は監視しているというが、効果がないらしい。

海上保安庁は24日、小笠原周辺で中国船とみられる漁船を113隻確認したと発表した。巡視船を通常時の1隻から2隻に増やしたというが、監視するしかなく、多数の中国船を相手にするには数が少なすぎる。

巡視船は中国漁船が領海内に入るたびに追い出す「イタチごっこ」が続いている。海上保安庁は日本の海域全体を11管区に分けて監視していて、他の巡視船を簡単に回せない事情もある。

2011年に、小笠原諸島は世界自然遺産に指定されている。周辺の大陸棚は、中国などで珍重されるアカサンゴの他、高級魚のヒメダイやハタが取れ、地元漁師の貴重な漁場となっている。漁師の船の10倍もある中国船は、漁師にとっても脅威でもあり、だいぶ被害を受けているという。

サンゴは中国では宝飾品として人気が高く、中でも「赤サンゴ」は1キロ当たり600万円で取引されることもあるという。大規模なサンゴ密漁の結果、生態系が破壊され、魚たちの産卵場所も奪われる恐れがある。

日本政府は毅然と中国船を排除すべきで、「外交ルートを通じ、中国側に注意喚起を行っている」ということだが、中国政府に文句をいうだけで行動しないと、尖閣問題以外に新しいカードを作られてしまう。

アカサンゴ


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