2014年10月10日金曜日

セイウチが大量に漂着 温暖化で?

米国アラスカの海岸に大量のセイウチが押し寄せている。3万5000頭を超すセイウチが群れをなしている様子を米海洋大気局(NOAA)が公開した(↓)。

セイウチは、もともと北極圏の沿岸の氷の上に生息する。ところが、北太平洋の大部分で海面温度が平年を3度上回っていて、氷の面積が激減したため、海岸に集まってしまったらしい。

セイウチは、ロシア語でトドという意味だが、トドはアシカ科で、セイウチはセイウチ科で異なる。セイウチは、成獣で体長3m、体重1,000 kgと巨大で、1mにもなる牙が特徴的。

戦いに勝ち抜いたオスが、多くのメスを従えたハーレムを形成する。海に浮く氷にそれぞれの群れができるので、群れごとに散らばっているのが普通なのだが、氷がなくなって海岸に流されてきたらしい。

セイウチは、航空機のエンジン音で一斉に海へと逃げ出す性質があり、子どものセイウチは暴走した大群に踏みつぶされる危険性が高い。米連邦航空局は、この上空での航空機の飛行を制限した。

アラスカの対岸、ベーリング海峡のロシア側の海岸でも大量のセイウチが集っているという。
セイウチ

セイウチ


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