秋の紅葉シーズンで、多くの登山者が登っていて、災難にあった。まだ発見されていない人もいるようだ。
30日、警察、消防と自衛隊合わせて800人の態勢で探索捜査を行おうとしていたが、山頂付近に有毒な火山ガスがたまっていることから、活動できないでいる。硫化水素のガスは一息吸うだけで死に至るからだ。
気象庁は30日朝、御嶽山で観測される火山性微動の振幅が大きくなっていると発表した。
東京大学地震研究所の中田節也教授は「水蒸気爆発は普通、水蒸気の放出が進めば終息に向かう」と指摘。現在も火山性微動や火山灰の噴出が続いていることから、「マグマ噴火につながる恐れもある」とのこと。水蒸気噴火で済めばよいが、マグマ噴火だと長引く可能性がある。
水蒸気噴火は地下のマグマの熱で、閉じ込められた地下水が熱せられて急激に沸騰爆発し、周辺の岩や火山灰が水蒸気とともに吹き上げられる突発的噴火で、一過性のもの。一方、「マグマ噴火」はマグマが上昇して起こる本格的な噴火。
水蒸気噴火は予知するのがむつかしい。ただ、今回の噴火の前に地震が増加していた。その後一度減少したので発表されなかったが、ともかく入山者に注意喚起だけでもできたとは思う。