2014年10月27日月曜日

住みやすさの世界ランキング:日本9位、タイ36位、中韓は48、50位

国際的な民間活動団体のヘルプエイジ・インターナショナルは今月、高齢者の住みやすさに関する世界ランキングを発表した。

福祉国家として知られる北欧のノルウェー、スウェーデンが1、2位で、昨年10位だった日本は9位に上がった。

世界保健機関(WHO)、国際労働機関(ILO)などのデータを基に、世界の96か国・地域で、高齢者の「収入」「健康」「雇用」「安全」などの状況について点数化して比較した。

20位までは欧米がほとんどで、日本はアジアでは最高だった。項目別に見ると、日本は寿命が長いことなどを評価されて、健康分野で全体のトップだった。これは日本人の寿命が世界一長いことから得点を稼いでいる。

しかし、高齢者の貧困率が高いことなどを指摘され、年金などの収入面では全体の31位にとどまった。年金のシステムの破綻、医療費や介護費用負担の増加など、昨今の高齢者を取り巻く現状をみると、世界ランクが上位だと安心していられない。。

アジアの主要国では、中国48位、韓国50位で、ともにタイ(36位)より下だった。

世界的にも高齢者は増えてきている。10年後には、世界全体の60歳以上の人口は10億人になるという。総人口に占める60歳以上の人口の割合は、日本は 29% で世界1位の高齢化社会となっている。


高齢者人口増加




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