「ハイビーム」と「ロービーム」では、照射距離は前方それぞれ100メートル、40メートルと照射範囲が異なる。夜間の歩行者や自転車を早期発見するには、「ハイビーム」が有効というわけ。
法律的には走行時はハイビームが基本。ロービームは対向車がいる場合に、対向車がまぶしくならないようにするために使う。前に車があり、対向車がある場合にはずっとロービームでよいと思うが、それ以外は基本はハイビームにしておくと事故につながりにくい。
ちなみに、ハイビームは正式には「走行用前照灯」、ロービームは「すれ違い用前照灯」という。8割の車はいつもロービームを使っているという。というわけで、ハイビームを積極的に使いましょう。
ハイビームにすると、対向車が来るごとにロービームに替えるのが面倒という問題は残る。最近では、対向車などを認識して、ハイビームを自動的に調整する次世代型ヘッドライトが登場しているので、次の車を買うころには標準でついているかも。
ところで、信号で止まったりするとライトを消す人がいますよね。対向車がまぶしくならないようにするためか、バッテリーを長持ちするさせようとするためか、なんでしょうが、これほど危ない行為はない。夜間に「ノービーム」は違反です。