たとえば、人は胃が1つしかありませんが、牛や馬は4つの胃があります。また、人は鼻でも口でも息が出来るのですが、馬は口で呼吸をすることが出来ない。
人の場合では、喉頭蓋と軟口蓋という部分が接していないので、鼻と口の両方から空気を気管に入れる構造になっている。
しかし、馬の場合は軟口蓋のすぐ後ろに喉頭蓋が接触しているので、何か物を飲み込むとき以外は鼻側と口側の交通を遮断している。
そのため、馬は鼻からしか呼吸ができないしくみになっている。このため、馬は口からは食べ物や水だけが入り、息はできないようになっている。
これは、犬や猫も同じ。犬が口をあけて「ハアハア」しているが、これは体温調整のため。「浅速呼吸」といって、空気を鼻から吸い込んで舌に当てながら吐くことで気化熱で体温を下げている。