2018年3月28日水曜日
そうだったのか:「リチウムイオン電池」と「リチウム電池」の違い
スマホなどのバッテリーに使われている電池は「リチウムイオン電池」。ところで「リチウム電池」というのもありますよね。どう違うのでしょうか?
実際、新聞記事やTVでも時々まちがって使っていたりするほど混乱している。
簡単に言えば、「リチウムイオン電池」は充電して繰り返し使える電池で、「リチウム電池」は使い切りの電池。
リチウム電池は、負極に金属リチウムを使うのに対して、リチウムイオン電池は負極にリチウムイオンを含む炭素を用いる。
リチウム電池の陽極は、各メーカーで異なっていて、以下のようなものがある。
フッ化黒鉛リチウム電池(パナソニック)
二酸化マンガンリチウム電池(ソニー)
塩化チオニルリチウム電池(東芝、日立)
酸化銅リチウム電池(パナソニック)
一方、リチウムイオン電池の陽極は、コバルト、ニッケル、マンガンなどの金属酸化物が使用されている。電解液は液体のもの以外に高分子ゲルを使うリチウムイオンポリマー電池もある。
デジカメやスマホなどでは、充電可能で長持ちなリチウムイオン電池が一般に使われている。いずれもマンガン電池などよりかなり電気量が大きいので、一旦事故があると大きな事故になりやすい。これまでも発火事故が何度も起こっている(以前のBlogココ)。
ちなみに、使い終わった電池は、リチウム電池の場合リサイクしないで燃えないゴミになり、リチウムイオン電池はリサイクルされる。