2018年3月16日金曜日
パンダの主食が竹・ササである理由
「パンダ」という呼び名は、ネパール語の「竹を食べるもの」を意味するそうです。
先日のニュース、中国国営新華社通信が、「ジャイアントパンダが竹を主食とする理由を解明した」と報じた。
あれだけ大きな体を持つパンダが栄養価の低い竹やササだけでどうして生きていけるのか不思議だった。
パンダは一日に20-30キロの竹やササを食べる。1日のうちの8時間が食事時間。
ここで大事なのは、パンダはクマの仲間で草食動物ではないということ。ウシのような草食動物には胃袋が複数あり腸も長く、植物繊維を時間をかけて消化するが、パンダは1つの胃と短い腸しかない。
草食動物には、食物繊維を分解して栄養となる糖に変えてくれる腸内細菌がごっそりいる。今回の発表でフンの分析結果から、パンダはそのような細菌を持っていないことが明らかになった。
実は、パンダは肉も食べることができる。ただ、そうしないだけ。今回の発表から、パンダは竹やササに少しだけ含まれるデンプンを摂取していることで、あの体を維持していることが分かった。
パンダが竹を主食にする理由について、食物として竹を争う動物が少なく、冬でも枯れない竹・ササを選択したのではないかとのこと。
しかし、前にも書いたように人でも食物繊維は腸内細菌の助けで一部は分解しているようなので、研究者が腸内細菌をうまく検出できなかっただけではないかもと思う。どう考えても竹・ササにパンダの体を保つほどのデンプンがあるとは思えない。