2018年3月10日土曜日

そうだったのか:「三元豚」って何?美味しいの?


最近よく目にする「三元豚」という豚肉の名前。ブランド豚の一種のことなのでしょうか、それとも「三元」という産地の名前なのでしょうか?

牛肉、豚肉、鶏肉のうち、日本でもっともたくさん食べられているのは、豚肉。牛肉の1.3倍、鶏肉の1.1倍。全国のブランド豚、銘柄豚の数は200を超える。山口県だと、「鹿野高原豚」「山口高原豚」、広島県だと、「幻霜スペシャル豚」。

全国区だと、鹿児島の「かごしま黒豚」、沖縄の「アグー豚」、愛媛の「もち豚」、「東京の「TOKYO X」、岩手の「白金豚」などが有名。

実は、これらほとんどが「三元豚」。日本で売られている豚肉のほとんどが「三元豚」。現在日本国内で飼養されている豚の純粋品種は、ランドレース(L)、大ヨークシャー(W)、デュロック(D)、バークシャー(B)、ハンプシャー(H)、中ヨークシャー(Y)がある。

これらは、身体の大きい大型、肉質の良い中型、小型だが味が良いなど特徴がそれぞれある。純粋種だけでかけ合わせると、安定した肉質にならない。

そのため、他の品種と掛け合わせを行うが、さらに脂がのって美味しく体も大きい豚が作れる。主流なのが「LWD」の組み合わせ。

これが、「三元豚」。3種がかけ合わさっている雑種というわけ。そうなると、「四元豚」もありうるかというと、4種がかけ合わさった雑種ももちろんある。「シルキーポーク」などが当てはまる。

「かごしま黒豚」だけは、純粋バークシャー。サイズは小さいが、肉質が良く、サシが入りやすい特徴がある。

というわけで、「三元豚」というフレコミで美味しさをアッピールしているお店はちょっと変。


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