2019年6月10日月曜日

「肥後の守」ご存知でしょうか?



「肥後の守(ひごのかみ)」というのをご存知でしょうか?

1950年代に流行った簡易折りたたみ式のナイフのこと。

鉛筆を削ったり、竹とんぼなど玩具を作る道具として子どもに大人気になった。

その歴史はさらに古く、1910年(明治43)播州(現在の兵庫県)の井上仁三郎が肥後守型ナイフとして考案した。

現在の兵庫県小野市や三木市には、鍛冶屋が多く「播州刃物」として有名。そういえば、高速中国道の三木サービスエリアには、金物・刃物を売る店がありますね。

さて、ナイフの名称が「肥後の守」になった理由ですが、「肥後の守」といえば、加藤清正のこと。豊臣秀吉の七本槍の一人で,朝鮮出兵中に虎退治をしたとの逸話は有名。

その清正にあやかって、ナイフに「肥後の守」と名付けられたみたい。現在兵庫県三木市にある永尾駒製作所製造の登録商標になっているそうです。

当時、鉛筆削り器はすでにあったが、自分で鉛筆を削ることも教育だという風潮が強く、小学生の筆箱には「肥後の守」が入っていた。ただ、一方で殺傷能力もあるので、反対意見も多かったらしい。

「肥後の守」は、やがてより切れる折りたたみカミソリ(ミッキーナイフとかボンナイフ)やカッターナイフ(オルファ)に置き換わっていく。





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