ちょっと早いが、もうすぐ節分(2月3日)。ちまたの店で豆まきのマメや鬼の面が目につくようになってきた。節分は、季節を分けるという意味で、翌日が立春で、暦的には春ということになる。今年の恵方は西南西。
「恵方巻き」は、節分にその年の縁起のよい方角(恵方)に向かって、丸かぶりで食べると縁起が良いとされる。無言で、時には目をつぶって、願い事を思い浮かべて食べる。ところで、この習慣、そんなに昔からはなかったような気がする。歴史を調べてみた。
「恵方巻き」の名称は、1998年(平成10年)にセブン・イレブンが全国発売にあたり、商品名に採用したことによるらしい。それ以前は「丸かぶり寿司」などと呼ばれていて、 関西がもともと由来らしい。全国に広がったのは、コンビニやスーパーの企てと思われる。
「恵方」の意味だが、歳徳神(としとくじん)がいる方向のこと。歳徳神は、陰陽道で、その年の福徳を司る神のこと。恵方に向かって祈ったり食べるのは、この歳徳神に今年の吉をお願いしていることになる。
太巻きには、7種類の具材が使われており、商売繁盛や無病息災を願って七福神に因んだもので福を巻き込むという意味がある。
山口県の節分料理だが、主役は「クジラ」と「こんにゃく」。クジラは大きなものを食べて幸せを願う意味で、こんにゃくは、一年のアクを流すという意味らしい。