名古屋大学1年生の女子学生が愛知県警に殺人容疑で逮捕された事件は、なかなか深刻だ。事件は、平成14年12月7日、自宅アパートで名古屋市千種区の高齢女性の頭をおので数回殴るなどして殺害した疑い。
調べに対し「1人でやった」と容疑を認め、「幼い頃から人を殺してみたかった」などと供述しているという。本人のものとみられているツイッターには12月7日に「ついにやった」と事件を示唆するような書き込みがあった。
被害者は、女子学生に宗教の勧誘をしていたが、決して怨恨殺人ではない。
女子学生のツイッターには、凶悪殺人事件に対する強い興味が顕著に現れている。「今日は麻原彰晃が逮捕された日です」「今日は津山三十人殺し事件の日です」などを書き込む。また、「今日は加藤智大さんの誕生日です。皆さん祝いましょう」と秋葉原通り魔事件犯の誕生日を祝福する投稿もしている。
高校時代に、友達に毒を飲ませ、その後失明したとの話も、まだ取り調べ中だが自供しているという。女子学生は薬品知識が豊富で、周囲に「購入したハムスターに自分で作った薬を投与して効果を試した」と話している。
殺害に使ったおのは中学生のころから持っていた。子どものころから人を殺したかった」と供述しているという。
女子学生は、応援団に所属し、明るく学業成績も優秀だったという。みかけでは、わからないということだ。
去年、佐世保の女子高校生がクラスメイトを殺害した事件も似ている。一人暮らしをする自宅マンションに連れ込み、ハンマーで頭を殴打。その後、首を絞め窒息死させた。さらに、ノコギリで首と左手首を切断し、腹部も大きく切り裂かれていたという。
この少女は、小学6年の時に、給食に漂白剤を混ぜる問題行動を起こしている。中学に入ると小動物の解体実験にハマっていたという報道もある。
この少女の場合も、学業優秀でスポーツができる優等生だったという。
このような事件を取り扱う時、マスコミは興味本位になりやすいが、これを見たことで同じ犯罪が再び生み出される可能性にも注意を払う必要がある。興味と実行するのには、雲泥の差があるのだから。