2015年1月15日木曜日

ノロウイルスの季節 もし症状が出たら

ノロウイルスの季節になった。昨年末には、福岡県田川市内の病院で発生したノロウイルスの集団感染で、60代女性の入院患者が死亡した。病院に来た面会者からの感染が発端になったらしい。昨年春には、浜松市で1000人を越える小学生の集団感染があったのは記憶にあたらしい。

ノロウイルスは、今のところ培養して増やすことができないことから、ウイルスを分離して特定することができない。特に食品中に含まれるウイルスを検出することが難しく、食中毒の原因究明や感染経路の特定もむつかしい。

ノロウイルスの感染経路はほとんどが経口感染。ノロウイルス患者の便や吐瀉物から人の手を介して、さらにそれが調理人である場合食品に入り込むこともある。こうなると、集団感染することになってしまう。

消毒してウイルスを殺さないまま下水に流した場合、海まで行ってタコや牡蠣などの貝が汚染されることになる。これを食べたヒトがまた感染する。

感染すると、ウイルスはヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こす。2日の潜伏期間のあと、2−3日はこの状態が続く。子どもやお年寄りなどでは重症化したり、死亡することもある。基本的には、安静にしていれば治る。

大事なのは、家族や他の人に感染させないこと。ノロウイルスの感染力は非常に高い。

予防は、せっけんを使った手洗いを徹底することや, 患者の吐いたものを処理するとき、マスクや手袋をして、次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤のハイターなど)で消毒する必要がある。ノロウイルスはエタノールには比較的耐性なので,アルコール消毒では死なないとのこと。加熱による不活化は温度85℃,1分以上の加熱が必要。

一度ノロウイルスに罹っても、また感染する。ウイルスの変異が大きいからだ。ワクチンもないので、やっかいなウイルスだ。他にも注意することは以前に書いたので参考にしてください(以前のBlogココ)。



バイキンマン


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