2015年1月10日土曜日

黒毛和牛のうまさを維持するヒミツ

黒毛和牛の肉の味は、輸入肉や他の国産牛肉とはまったく違う味わいがある。等級の高いさしの入った肉は値もはるが、本当に美味しい。黒毛和牛のうまさを維持するには、ヒミツがあった。

国産牛肉として売られているものは、アメリカやオーストラリアなどの外国から輸入し、日本で3ヶ月以上飼育した牛の肉のこと。輸入牛肉は、国外で加工してから輸入した肉のこと。
それでは、和牛肉はというと、「黒毛和種」、「褐色和種」、「日本短各種」、「無角和種」と4種類のウシの肉のこと。黒毛和種が黒毛和牛というわけ。

有名な神戸牛、松阪牛、近江牛などのブランド牛も黒毛和牛。黒毛和牛も元々は、日本在住の和牛と外国種のかけ合わせで、完全に日本固有種というわけではない。

牛肉は、牛を解体したあと、肉質で5等級に別けられる。5等級が最も皮下脂肪が少なく、霜降りの度合いが多く、値段も跳ね上がる。

さて、「黒毛牛」というラベルを見たことがあると思うが、これは、黒毛和牛とは異なる。黒毛牛は黒毛和牛とホルスタインなどの外来種を掛け合わせた混血種。値段は黒毛和牛と比べて安くなる。まぎらわしいので、「交雑牛」と書いてある場合もある。

黒毛和牛はどんどん繁殖させているわけではなく、特に選ばれた種ウシの子だけを繁殖させている。先月鹿児島のスーパー種ウシ「金幸(かねゆき)」が死んだ。このウシの精子を使って人工授精で生まれた子は約19万頭という。

今はどうかしらないが、鹿児島の黒毛和牛の子ウシを、神戸や松阪で育てて神戸牛、松阪牛と呼んでいたという。

このようなすばらしい肉を産生する種ウシは、数が少なくこの上なく大事にされている。口蹄疫ウイルスが九州で広がったときにも何頭も種ウシが死んでしまって関係者に大きなショックを与えた。


糸福号


大分県玖珠町にはスーパー種ウシ「糸福号」の銅像がある。それほど大事にされていた。
















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