2016年5月25日水曜日

おもしろいムシ(3):スズメバチをまねる「擬態する」ムシ

「擬態」というのは、他のものにようすや姿を似せることで、 様々な生物が攻撃や自衛などのために、からだの色や形などを周囲の物や植物・動物に似せること。

昆虫の中で、最強はたぶんスズメバチ。それだけに、スズメバチをまねるムシは多い。「虎の威をかるキツネ」ということだ。

下の写真を見てほしい。どうみてもスズメバチに見える。セスジスカシバという鱗翅目の蛾。ハネが透明なのでスカシバ(透かし翅)なんです。




















ジョウザンナガハナアブは双翅目ハナアブ科のハエ。「花アブ」というくらいで、花の蜜や花粉を食べる。




















トラフカミキリは甲虫目カミキリムシ科のカミキリムシ。虎模様ということで名前がついているが、これもスズメバチやアシナガバチにみえる。




トラフの名前がついている擬態ムシをさらにご紹介。オオトラフハナムグリは甲虫目コガネムシ科のハナムグリ。花の蜜や花粉を食べる。




ご紹介したどのムシも、スズメバチのような毒針を持たず人畜無害。

そうか、スズメバチも「虎模様」で「虎の威をかるキツネ」なのかも。「黒と黄色の縞」は生物界全体に通じる「危険色」「警戒色」ということかも。

そういえば、線路の踏切、工事現場のブルドーザーやクレーン車で「黒と黄色の縞」が使われていますね。

ところで、スズメバチは、黒い服に反応して攻撃してくるそうです。「黒と黄色の縞」にすると、どうなるのでしょうかね?


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