ワインの栓を開けたらすぐ飲んでいませんか?ちょっとしたコツが分かっていると、美味しさが倍増します。
【コツの1】空気に触れさせ起こす:
ワインはビンの中で眠った状態にある。何年も熟成させる間、ビンに封じることで空気による酸化を防いでいる。この状態のことを、専門家の言葉で「ワインが閉じている」という。
実は、栓を開けてすぐ飲んでもワインの本来の美味しさを味わうことができない。美味しくするためには、空気に触れさせてワインを起こす必要がある。「ワインを開かせる」というわけだ。
ワインを起こすためには、栓を開けてから1日以上置くこと。すぐ飲みたい人は、強制的に「デキャンタ」で空気に触れさせる。デキャンタというのは、専用の透明のガラスの入れ物で、ワイン全体を空気にすばやく触れさせることができる。
ワインをボトルから移すときにデキャンタに澱(おり)が入らないようにする。澱を除くのもデキャンタを使う目的。デキャンタに移すことを「デキャンタージュ」というそうだ。
【コツの2】適温にして飲む:
ワインは飲む温度でまったく美味しさが変わる。赤ワインの場合、温度が低すぎるとタンニンの渋みが強くなる。温度が高すぎるとフルーティさがなくなってアルコールも蒸発してしまう。タンニンが多いフルボディの赤ワインの場合16から18℃が適温。ライトだと10から 13℃が適温。(昔から「赤ワインは室温」というが、室温というのはフランスでの話。日本だと冷やす必要がある)
一方、白ワインは、赤ワインより低めの10℃前後の温度で飲む。甘口タイプの白ワインほど、低温のほうがおいしく感じられる。シャンパンなどのスパークリング・ワインは氷水に入れてさらに冷やしていただくのがベスト。
ということは、ワインセラーを持たない方は赤や白ワインは冷蔵庫で保存し、出してきて少し温度が上がったところで飲めばよいということ。ちなみに、冷蔵庫の温度は、5℃から9℃。
【コツの3】ワイングラスで飲む
案外知られていないのが、ワインを飲むグラス。ワイングラスのように口の大きなグラスで飲むと、香りが立ってうま味も増す。一方、口の小さなコップのようなグラスでは、酸味が強調される。
鼻をつまんで美味しい物を食べても、美味しさはほとんど感じられなくなる。嗅覚は美味しさを感じるのに大事な要素。ワイングラスを手にとってみると何故こんなに大ぶりかと疑問に思っていたら香りを楽しむためだった。
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