2017年12月18日月曜日

伊方原発運転差し止め:広島高裁判断をどうみる


昨年、原子力規制委員会から再開認可を受けて、愛媛県の伊方原発のが再稼働していた。

ところが、今回、広島高裁が運転差し止めの判断を出した。

しかし、その理由は奇想天外でちょっと無理がある。九州の阿蘇山の火砕流が愛媛県の伊方原発に到達する可能性があるというのが理由。

たしかに9万年前の阿蘇山の噴火で火砕流が中国地方・四国地方にも来たそうだ。ただこの論理を展開すると、日本のような火山国にはもともと原発を動かすのが間違いということになる。

現在稼働している九州の川内原発などは、すぐそばに現在も煙が出ている霧島新燃岳や桜島がそばにあって、どう考えても危ない。阿蘇山からの距離で伊方原発と同じぐらいの距離には佐賀県玄海原発もある。

伊方原発は、特に瀬戸内海にあって、もし福島原発のようなことがあると漏れ出た放射能は瀬戸内海を汚染することになる。外洋から隔離されている内海なので、汚染は長く続くことになり、瀬戸内海の魚介類は食べることができなくなる。

火山国の日本の場合、原発は爆弾みたいなものなので、原発はできるだけ早く廃止した方がよいでしょう。









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