2017年12月13日水曜日

そうだったのか:助六寿司の「助六」の意味



ご存知のように、「助六寿司」というのは、「いなり寿司」と「のり巻き」の詰め合わせのこと。

お寿司といえば回転寿司が一般的になった今、回転しているお皿の上に助六の組み合わせはないので、「助六寿司」はもう忘れられつつある言葉になっている。

それでも、スーパーなどの寿司コーナーでは、まだちゃんと「助六寿司」と書いたパックは置いてある。生魚のネタを使う「にぎり寿司」も美味しいが、「助六寿司」も負けていない。

もう今はしなくなったが、お寿司屋に電話で寿司桶の配達を頼むとき、「にぎり寿司」と一緒に「助六寿司」も頼んだものだ。

さて、「助六寿司」の「助六」の意味ですが、歌舞伎宗家の市川團十郎家の歌舞伎十八番「助六所縁江戸桜」の「助六」が由来。

江戸時代、贅沢を禁止する倹約令が出されて、贅沢な「にぎり寿司」に代わって、「いなり寿司」と「のり巻き」が庶民の間でブームになった。

このふたつを詰め合わせた寿司折もあって、「いなり寿司」の油揚げの「揚げ」と「のり巻き」の「巻き」から「揚巻」と呼ばれるようになった。

当時大人気の、歌舞伎「助六所縁江戸桜」の登場人物「助六」と吉原の花魁愛人「揚巻」にちなんで、「助六」寿司と呼ばれるようになったそうな。





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