2013年11月24日日曜日

サンガー氏死去 2度のノーベル化学賞

「ゲノミクスの父」と呼ばれ、ノーベル化学賞を2度受賞した唯一の人物である英国の生化学者フレデリック・サンガー(Frederick Sanger)氏が19日朝、ケンブリッジの病院で睡眠中に死去した。95歳。英医学研究会議(Medical Research Council)が発表した。

サンガー氏は、1918年にイギリスで生まれ、1958年にタンパク質、特に糖尿病の治療に欠かせないインスリンの構造に関する研究で1つめのノーベル賞を受賞、1980年には今日も使われているDNA塩基配列決定法(サンガー法)の先駆的開発で他の2人と共に2度目の受賞を果たした。

以下は、サンガー氏の言葉。

「夢を追いなさい。そして本当に価値のあることをしなさい。熱意と新しい考えを持った若い人たちに未来はかかっている。」


ちなみに、ノーベル賞を2回受賞した人は4名

マリ・キュリー フランス
物理学賞 「放射能研究」
化学賞  「ラジウム・ポロニウムの発見」

ライナス・ポーリング アメリカ
化学賞 「化学結合の本性、ならびに複雑な分子の構造研究」
平和賞 「核兵器に対する反対運動」

ジョン・バーディーン アメリカ
物理学賞 「半導体の研究およびトランジスタ効果の発見」
物理学賞 「超伝導現象の理論的解明」

フレデリック・サンガー イギリス
化学賞 「インスリンの構造研究」
化学賞 「核酸の塩基配列の決定」



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