くすのきの丸太から彫り出した等身大近い動物が全部で46体、ロビー、1階と2階に分かれて展示されていた。2階にシロサイ(↓)の作品をスタッフが美術館に運び込む様子のビデオ展示があった。巨大なシロサイはいくつものパーツで分かれていて、内部はカラだった。
普通、作品にはそれぞれ名前をつけるものだが、サイとかゾウと見れば分かるからかもしれないが、作品が床や壁に配置してあるだけ。他にも動物の絵の作品があったが、こちらにも作品名がない。作者の意図や何を訴えようとしているか、タイトルだけでもほしいところ。
作品は、動物の顔にまず特徴がある。目が実物より少し離れていて、ちょっと驚いたような目で、すっとんきょうな顔に見える。リアルで今にも襲ってきそうというようなものではけっしてない。全体にデフォルメされていて、近づいて触りたくなるような親近感がある。子どものころ集めた動物の小さな置物を巨大にしたよう。
動物の体表は、木彫のミノのあとが見え、それが動物の固い皮膚の様子をうまく表現している。油絵の具が表面に薄く塗られていて、下の木の色も少し見える。
動物の絵の作品があったが、幼児や小学生くらいが書く、そしてそのぐらいの年齢でしか書けない絵というのがあるが、それに近い大胆な線と絵。
開催期:2014年11月21日~2015年1月18日(9:30〜17:00)ただし、12月29日~1月3日は休館
一般 1,000円 大学生800円 18歳以下は無料
もう1つ、おススメの展示。
周南市美術博物館には、今年2月104歳で亡くなられた、まど・みちおさんの常設展示が同時に見れる。まどさんは、周南市生まれの童謡や子供の詩を主に書いた詩人。代表作に「ぞうさん」「やぎさんゆうびん」「一ねんせいになったら」「ふしぎなポケット」などがあり、山口県人の名士だ。展示では、絵画、詩集、などが展示されていた。