2014年12月21日日曜日

小保方問題、結末はSTAP細胞はなかった

STAP細胞は結局なかった。理化学研究所は、19日午前に会見し、小保方晴子研究員本人が細胞の作製を4ヶ月試みたがSTAP細胞を作ることはできなかったと正式に明らかにした。

小保方氏は、監視下のもと、論文に書いた方法でこれまでに48回実験を行ったが、期限とされた11月末になってもSTAP細胞を作ることはできなかった。また、小保方氏とは独立に、検証実験も行なわれたが、STAP細胞は出来なかった。会見で、来年3月までとしていた期限を待たずに実験を終了するという。

「STAP細胞はあります。200回成功しています。」と言った小保方氏は、退職願を提出し、今月21日付けで理化学研を退職することが明らかにされた。

論文にねつ造と改ざんの不正があったと認定された上、多くの人を巻き込み、死人まで出し、さらに再現実験だけで1500万円血税を使ったこの事件は、小保方氏の退職で幕を閉じるのかもしれない。

2月に小保方氏を担ぎ上げてノーベル賞級だと宣伝した理化学研の研究組織は名前だけ変えて存続を続けている。トカゲの尻尾切りで済まされる問題ではない。全体の責任者である野依所長以下責任者は、不祥事の責任を負うべきだと思う。

小保方氏が完全な詐欺師とは到底思えないので、たぶんSTAP細胞の存在を盲目的に信じていたに違いない。まわりの者も彼女の持つこの独特のいちずで盲目的な性格に騙されてしまったのだと思う。

一方、小保方氏の論文ねつ造と改ざんの不正は明らかに意図的で、小保方氏自身に責任がある。しかし、研究者倫理を教えず、ねつ造や改ざんを許す教育を行なった早稲田大学は責任重大だ。博士論文に不正があったのに、審査で合格とし博士の学位を与えてしまった。

早稲田大学の小保方氏への処分は、博士論文を再提出すればよいとのこと。呆れた甘い処分は納得がいかない。「博士か大臣か」という言葉があるくらい、博士号には価値があるはず。第2、第3の小保方を生み出していないことを祈りたい。

小保方問題の詳細については、以前のBlogを参照ください(ココ)。


小保方さん


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