2015年3月30日月曜日

人気のマンボウにタッチできる場所

ちょっと前のニュースの話だが、体長2メートル、重さ590キロ、厚さ80センチの大型のマンボウが、名古屋市の柳橋中央市場に入荷した。市場関係者からは「これほど大きいのは初めて見た」と驚きの声が上がった。

このマンボウは数日前、長崎県沖で捕獲。ブリ漁の巻き網に引っ掛かっていた。人力で持
ち上げるのは困難で、フォークリフトを使って運んだ。マンボウの入荷自体は珍しくないが、通常は重さ100キロほどという。

このマンボウを解体するのに、5人がかりで30分ほどかかった。身は白身で、空揚げや天ぷら、ソテーなどで料理され、まずまずいけるとのこと。

昔、マンボウは最大のプランクトン(浮遊生物)で流れにさからって泳ぐことはできないと、大学の先生に聞いたことがあるが、本当は泳げる。

大分県佐伯市のマリンカルチャーセンター(HPはココ)というところでは、多数のマンボウが大きなプールにいて実際に触ったり、ご飯を上げることもできる(マンボウを触れることができるのは、知っている限りここだけ)。

マンボウの泳ぐのをみると、かなりの速度でしっかり泳いでいる。

マンボウは2月下旬頃に黒潮にのって北上し、大分の湾に来たものが定置網にかかかると、ここのプールに入れられる。センターにマンボウがいるのは、6月の上旬までで、水温が上昇するため海に逃がす。

マンボウのメスが一度に産む卵の数は3億個、最も多く卵を産む脊椎動物なのだ。多数産んでも、大部分は他の魚に食べられるので、成長できるのはごくわずか。卵から孵化した稚魚は全身にとげがあり、成魚とは似つかない金平糖のような姿をしている(↓)。





マンボウの稚魚

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