2015年3月29日日曜日

蚕種祭 下関が養蚕発祥の地

日本で最初に養蚕が伝わったのは、下関とされている。下関市長府の忌宮神社で、3月28日自然の恵みに感謝する「蚕種祭」があった。

養蚕業は、昭和初期まで日本の重要な産業で、40万トンの繭を生産、輸出も世界一位で、外貨獲得の48%を占めていた。当時の日本は農家の約4割が養蚕業に従事し、絹産業が日本の経済発展を支えていた。

日本の発展を支えたのは、カイコと言っても過言ではない。その後、化学繊維の台頭で、養蚕業は全盛期の1%に縮小してきている。

1800年前、下関に滞在していた仲哀天皇に、中国秦の始皇帝の子孫、功満王から蚕の卵が献上され養蚕が始まった。これが日本全国に広がった。

神社の境内に「蚕種渡来の地」と書かれた高さ約6メートルの石碑(↓)がある。「蚕種祭」は毎年この日に行なわれている。



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