2015年3月19日木曜日

お酒をよく飲む人は、薬が効きにくくなる

「薬をお茶で飲んではいけない」と聞いたことがある人は多いと思いますが、それは、お茶に含まれるタンニンが薬と反応して薬の効果を弱めるから。しかし、本当は、通常飲んでいる緑茶やウーロン茶程度では問題ない。

さて、薬をアルコールで飲んでよいでしょうか?もともと、体調が悪い時に薬を飲むので、アルコールで飲むことはないと思うが、実は非常に危険。

薬の作用が弱くなったり、強くなるだけでなく、アルコールで薬の成分が分解されたり、本来期待された効果以外の作用が表れることもある。睡眠剤との併用は、昏睡状態に陥る危険性もある。

実は、お酒と一緒に飲まなくとも、お酒をよく飲む人は、薬が効きにくくなるということが起こる。

アルコール、薬、ともに肝臓の細胞内で複数の酵素からなる分解系により分解される。アルコールをよく飲む人は、この肝臓の酵素系がアルコールを分解するために活発になっている。そこに薬が来ると、薬も分解してしまうというわけだ。

このような人は、痛み止めや麻酔薬が効きにくいといったことも起こる。

薬というのは、長い間効く必要がない場合が多く、適度に分解されることも必要。ところが、普段お酒を飲まない人が大酒を飲んだ後では、服用した薬の分解も遅延して薬の効果が大きく出てきて、場合によっては薬物中毒を引き起こすこともある。

普段から何種類か薬を服用している方は、お酒もたしなむ程度に抑えるた方がよいかと思う。


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