2015年3月24日火曜日

妊娠中にダイエットすると子供の寿命を短くする

太りたくないからということで、お母さんが妊娠中に十分な栄養を摂っていないと、その子供は肥満になりやすく、生活習慣病にもかかりやすいことがわかってきた。

母親と胎児は「へそのお」でつながっていて、母親が食べた栄養はここを通じて胎児に与えられる。もし母親が十分炭水化物をとっていないと、栄養不足というメッセージを受け、胎児は外界では栄養が不足していると勘違いしてしまう。

胎児は、外界の栄養不足に対応するため、脂肪をためる脂肪細胞を増やして対応しようとする。脂肪細胞は脂肪を貯める細胞なので、将来肥満化しやすくなるというわけだ。

第二次世界大戦時、ナチスドイツ占領下のオランダでは、母親たちは十分な食事が摂れず、飢餓状態で子供を産んだ。こうして生まれた子供たちは、戦後40年たって食事に困らない時代になり、肥満の人が増えたという。

それ以外にも、胎児にとって栄養不足は寿命を縮める結果につながる。母親のお腹の中で、胎児は細胞分裂を繰り返して、成長スケジュールに従って臓器などを作っていく。その時期に栄養が不足してしまうと、不完全な臓器しか作れなくなってしまう。結果、生まれた時の体重も軽くなってしまう。

問題なのは、後で栄養を与えても臓器は完全なものにならないことだ。

体重が2500g未満で産まれてくる赤ちゃんは、そのような問題を背負うことになる。日本で、今このような低出生体重児が増えていて、厚労省のデータでも全出生児の10%くらいという(参考ココ)。特に、男の子でこの傾向は顕著。

医療技術の進歩で、かつては死産となっていた未熟児が生存できるようになってきていることも、増加の要因の1つ。

妊娠中は、産まれてくる赤ちゃんのためにバランスのよい食事を摂るように心がけることが大切。


taiji


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