2019年7月5日金曜日
そうなんだ:クリームシチューは日本発祥
クリームシチューは,西洋の料理と思っていたのですが,日本独自のものだそうです。
シチューというのは,野菜や肉、魚介類を出汁やソースで煮込んだ煮込み料理。英語で「シチュー,stew」,フランス語で「ラグー,ragout」。フランスが発祥とのことですが,煮込み料理なので様々な国で似たものがあります。
日本の肉じゃが やいろいろな鍋もシチューに分類してもよいかも。
さて,日本では明治時代に西洋から取り入れたシチューが登場します。現在のビーフシチューに近いものです。
さらに煮込んでいって,変化したものがハッシュドビーフですが,これがご飯にかけられるとハヤシライスになり,様々な香料が足されて日本独自のカレーへと進化します。
ご存知のように,ハヤシライスには小麦とバターをこげ茶色になるまで炒めて作るブラウンソースを使いますが,クリームシチューは焦げる前で止めたベシャメルソースを使います。
クリームシチューは,案外歴史が新しく,1966年ハウス食品が,カレーのルーをイメージして,「クリームシチューミクス」を発売。
これが大ヒットし,一般家庭に広がり,トロミをつけた日本独特の「クリームシチュー」が定着しました。
というわけで,「cream stew」という英語はなく,外国では日本のスープとかシチューとして紹介されています。