2014年6月22日日曜日

シナモンロールは体に悪い? 欧州で製造規制も

シナモンロールは、スウェーデンで発明されたパン。 パン生地を長方形に伸ばし、表面にバターを薄く塗り、シナモン、砂糖をふりかけロール状に巻く。これを一人前ごとに輪切りにし、オーブンで焼いて作る。

最近、シナモンロールが、欧州連合(EU)の規制によって製造禁止に追い込まれるという事態になっている。

実は、パンではなくてシナモンが問題。シナモンは、古くから香辛料として料理や菓子などに使われてきた。ニッキ、もしくは桂皮といった方が香りが頭に浮かぶ人も多いかもしれない。太田胃酸やパンシロンのあの香りもシナモン。

最近はサプリメントとしても販売されていて、糖分解酵素のα-アミラーゼ、α-グルコシダーゼに対して阻害効果があるので、血糖値の上昇を抑える効果や老化防止の効果があるとされている。しかし、、、

シナモンに含まれている「クマリン」を過剰摂取すると、肝障害が誘発されることがわかっている。

このため、EUでは、焼き菓子などに含まれるクマリンの量が、パン1つにつき15mgまでと決められており、この摂取制限にシナモンロールが引っかかった。

シナモンは、クスノキ科のセイロンシナモンやカシアの木の樹皮からとられる。熱帯各地でみられ、その香りからスパイスとして多くの料理にも使われている。

シナモンロールやシナモンクッキーを毎日食べる人はいないので、一時的ならそれほど問題ないが、サプリメントのように多量にかつ続けてとるのは注意が必要。ドイツの研究所の摂取制限によると、1日体重1キログラム当たり0.1ミリグラム以下とのこと。

シナモンロール



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