ミジンコは、エビ、カニと同じ甲殻類だが、大きさが数ミリと小さく、肉眼で動いているのは見えるが、顕微鏡でないと構造はわからない。
ミジンコは、淡水、海水中どちらにもいる。下の写真(↓)は、側面からみたもので、頭部にある黒い大きめの点(矢印)が目である。頭部には、吻と呼ばれる構造があり、その下には複数の足があり、これを動かすことで泳ぐことが出来る(ムービー↓)。
実は、ミジンコの体は扁平で、左右に目があるのでなく1つの目しかない。正面から見ると一つ目のお化けのように見える。
人は自分の常識にとらわれるので、こちらの面に目があれば、鯛のような魚と同じで向こう側にも目があると勝手に思ってしまうのである。本当に目からウロコの話。
ミジンコは、通常メスだけの単性生殖で増殖する。下の写真では、背中側に2つの卵を持っているのがわかる。環境が悪くなると、メスにならずにオスになるものが出てきて、雌雄の交接から受精を経て卵が作られる。
この卵は厚い殻を持ち、休眠にはいる。この卵は乾燥に耐えることができ、新たに条件が良くなったときに孵化してくるので、耐久卵と呼ばれる。
ミジンコの餌は、さらに小さなプランクトンやバクテリアなので、藁(ワラ)を入れておけば育つらしい。ミジンコを飼うキットが1000円で販売されているのを見つけた(ココ)。今度、ちょっと挑戦してみようかしら。