2014年6月17日火曜日

ほとんどの人がなる白内障 予防と対策

白内障とは、目の中のレンズである水晶体が、白く濁って視力が低下する病気のこと。水晶体は透明な組織だが、白く濁ってしまうと、目に入ってくる光が散乱してしまい、よく見えなくなってくる。

遺伝的な発症、紫外線などの放射線による発症、ステロイドなどの薬物性の発症もあるが、加齢によるものが一般的。日本人では、50歳代で半数、80歳までには、ほとんどの人が程度の差はあるが、白内障を発症しているという。糖尿病があると、普通より年齢10年分くらい進行が早い。

白内障の代表的な症状は、

視界が全体的にかすむ
視力が低下する
光をまぶしく感じる
暗いときと明るいときで見え方が違うなど

放っておくと、白濁が進行し最終的に失明する。現在のところ治療薬は開発されておらず、一旦発症し混濁すると元には戻らない。

白内障で水晶体が白濁して見えなくなった場合、外科的手術で取り除き、人工水晶体を入れる方法がある。ただし、人工水晶体はピント調節機能がない。

水晶体は、主にクリスタリンというたんぱく質で出来ている。たんぱく質は、加齢や紫外線などで、だんだんと変化し白く濁る。ちょうど、卵の白身をだんだん熱していくと、透明から白濁していくのと同じ。

白内障が進んだ水晶体内では、クリスタリンのアミノ酸の中のある特定部位のアスパラギン酸が、L型からD型に変わっている。この結果として、クリスタリンが異常に凝集して濁りを生み出す「かたまり」ができる。これが白濁の原因。

同じような、タンパク質の凝集は、牛のBSE、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病などで知られていて、この分野にとってタンパク質の研究が大事とのこと。

さて、白内障を予防する方法だが、加齢によるものは防ぎようがないが、糖尿病などの生活習慣病にならないようにすること。もう1つは、強い紫外線を避けること。サングラスで、目に過剰な光が入らないようにする。ビタミンCがよいとか、ポリフェノールがよいとかも言われているが、根拠ははっきりしない。


白内障







広島ブログ