本当に山間にあり、秘湯といってもよい。「はげの湯温泉」という名前の由来は、湧蓋山の南斜面の日当たりが良い場所を”はげ”と呼んだことや、温泉の蒸気のために草木が育たない”はげ地”など、らしい。
泊まったのは、「わいた山荘」。温泉は露天と内湯合わせて5つあり、すべて掛け流し。お湯の色は乳白色のにごり湯で少しブルーが混ざる。最上階にある「桶ん湯」は全天空オープンの露天風呂で星空を見上げながら入れるそうだ(残念ながら、曇りだった)。竹林の中を進んでいくと、そこにも露天があり、なかなか風情がある。
名物は、温泉蒸気で蒸した「鶏の地獄蒸し」。3時間蒸し上げて、はしで触ると簡単に崩れるくらい柔らか。他にも「阿蘇王(あか牛)」と「菊池黒豚」が美味しかった。
翌日は、湧蓋山に登った。頂上は平坦でくじゅう連山、阿蘇山が見える(はずだったがガスで見えず)。下山後、「はげの湯温泉」内の「豊礼の湯」に寄った。
「豊礼の湯」は、外湯が利用できる露天風呂。お金を入れると岩風呂にお湯が入るシステムで、他の人が使った湯ではないので清潔感がある。泊まらず立寄りだけならここがオススメ。この風呂を利用する人だけが利用できる、白煙が出ている「蒸し器」がいくつもある。
卵を買って「蒸し器」で地獄蒸し温泉卵にして食べた。他にも鶏や野菜、ソーセージを買ってきて、自分で地獄蒸しをいろいろ試せるのは面白い。