2014年7月25日金曜日

「脱法ハーブ」あらため「危険ドラッグ」 その怖さ

社会問題化している脱法ドラッグについて警察庁と厚生労働省は22日、新たな名称を「危険ドラッグ」に決めたと発表した。

麻薬以上に興奮や幻覚作用がある薬物もあり、「脱法ドラッグ」や「脱法ハーブ」といった名称では危険性が伝わらないし、脱法というのは違法でないらしいし、興味本位で手を出しやすいイメージを与えるので、新名称を公募していた。

公募で新名称は延べ7972人から1万9887件が寄せられた。「危険ドラッグ」は102件で、ほかには「準麻薬」(183件)、「廃人ドラッグ」(140件)、「危険薬物」(123件)などがあった。

「危険ドラッグ」を使ったあとに意識障害などを起こして病院に救急搬送された患者は年々増え、おととしは469人と前の年からおよそ10倍に急増している。

年齢別にみると、20代が276人と最も多く、30代が141人で、20代と30代で全体の80%に上り、20歳未満も48人いた。

自分だけなら、自己責任のところもあるが、他人に迷惑をかける事故も多い。6月には、東京・池袋の繁華街で危険ドラッグを吸った男の運転する車が歩道を暴走して歩行者を次々とはね、女性1人が死亡、男女7人が重軽傷を負った。

危険ドラッグは、もともと2004年にドイツ、イギリス、スイスで、ハーブに、幻覚、覚醒作用のある薬品を配合させた「スパイス」という合法の大麻の代用品が起源。薬品は違法の成分と認定される前に、化学構造を少し変化させるので、違法にはならないという。

ネットで購入できるので、少なくとも40万人は経験者という。しかし、その作用は、大麻や覚せい剤なみで、尋常でない健康被害が待っている。

危険ドラッグ



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