宮崎ではたぶん稲は穂を垂れるくらいになっているに違いない。これだけ背が高くなると、風ですぐに倒れてしまう。そこで、田に水をたくさん入れ、倒れるのを防ぐ。
台風は気温の高い空気を運んでくるので、高い気温も稲にはよくない。たくさん入れた水は、この温度上昇も防いでくれる。
台風は、しばしば潮風を伴うため、台風通過後は、海から近くなくても稲についた塩分を落とすために水を撒く。これでいわゆる塩害を防ぐ。
台風通過後は、穂イモチ病、紋枯病、ウンカ等が発生し易いので、発生に応じ防除につとめる。
農業には、長い歴史の経験から生まれる多くの知恵があるのに感動する。