厚生労働省と山口県生活衛生課は、23日、伊村産業(長門市)がベトナムから輸入した冷凍シシャモ(↓)に殺鼠剤(ネズミを駆除する薬剤)や汚物と疑われる異物が混入したと発表した。現在までに健康被害はなく、自主回収を行っている。
シシャモは5月に輸入。小売店が開梱時に異物を見つけた。殺鼠剤の成分として考えられる「塩化ダイファシノン」は、血液を固まりにくくする作用を持ち、摂取すると喀血や、体内出血による頭痛・吐き気・腹痛などの症状が現れる危険がある。
この商品はおよそ10の都府県に流通していて、山口県とともに詳しい流通先を調べている。輸入会社は、同じ時期に輸入された商品を自主回収している。
山口県には今のところ健康被害の報告は入っていないという。食べると、一日後に症状が出るとのこと。
厚生労働省は、冷凍シシャモを製造したベトナムの食品加工会社の食品について、安全性が確認できるまで輸入の手続きを行わないよう全国の検疫所に指示した。