2015年2月10日火曜日

「イングリッシュ・ガーデン」展、下関美術館に行ってきた

下関長府にある下関市立美術館で、7日から開催している「キュー王立植物園所蔵 イングリッシュ・ガーデン 英国に集う花々」展に行ってきた。

大航海時代、ヨーロッパで世界中に航海し様々な珍しい植物を持ち帰ることが流行った。彼らは持って帰った珍しい植物の花を自分の庭で育て、庭作りを楽しんだ。一方で、それらの植物をボタニー(植物学)として、分類研究する指向も生まれ、スケッチとしての植物絵画が盛んに行なわれるようになっていった。

展示には、そのような植物絵がたくさん並ぶ。写真技術のない時代、分類のための精彩な絵で、完成した花付きの植物の横に、花粉、おしべ、種などが同時に描かれて、日本の牧野植物図鑑の世界を見ているよう。進化論のチャールズ・ダーウインが書いたスケッチもあった。

科学的な目的だった一方で、芸術的鑑賞に耐える内容のものも多い。

作品は、イギリスのキュー王立植物園が所蔵するもの。キュー王立植物園は、世界各地からあらゆる植物を集め、それらを分類維持し、品種改良などもおこなう中心だった。現在は、世界遺産に登録されている。

展示だが、イングリッシュ・ガーデンというタイトルでイメージするようなガーデンのテーマのものは少なかった。関連性があまり分からない展示も多く、まとまりがあまりない散漫な展示と感じた、ちょっと残念。それでも、植物の絵は癒されるものがある。

展覧会名
「キュー王立植物園所蔵 イングリッシュ・ガーデン 英国に集う花々」
会期
2015年2月7日(土曜日)~3月29日(日曜日)
開館時間
午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)

休館日 月曜日
会場  下関市立美術館

観覧料  一般1000円/大学生800円
※18歳以下の方、70歳以上の方および高等学校、中等教育学校と特別支援学校に在学中の生徒は、観覧料が免除されます(いずれも公的証明書の提示が必要)。



イングリッシュガーデン


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