2015年2月5日木曜日

ヘリウムガスを吸うのは危険

昨日、テレビ朝日の番組制作中にアイドルの少女がヘリウムガスを吸って倒れ救急搬送された。現在も意識は十分にもどっていないという。

倒れたのは、アイドルグループ「ももいろクローバーZ」の妹分のグループ「3B junior」のメンバーの1人。ヘリウムガスを吸うと、変な声になるので番組で使われたという。

スタッフがヘリウムガスの「大人用」と書かれた注意書きを見落としていたという。勢いよく吸って、脳の血管に空気が入り、血流が妨げられている状態で「脳空気塞栓症」と診断された。脳梗塞とほぼ同じ状態。

ヘリウムガス100%を吸うと、酸欠になって非常に危険だが、使用したグッズには、20%の酸素が含まれていて、通常問題ない。ただ、外国で、たとえばオーストラリアでは2005年7月から2009年12月までの間に79人もの死者を出している。

ところで、ヘリウムガスを吸って声が高くなるのは、ヘリウム中の方が空気中より音の伝わる速度がはやい。このため、ヘリウムがたまっているノドや口の中で声が振動する時、周波数が高くなってしまう。この結果、声が高くなってしまうのだ。

倒れた少女が、後遺症なく回復できるように祈りたい。


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