2015年2月21日土曜日

中国産のフルーツでA型肝炎に感染

オーストラリアのビクトリア州、クイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州で、9人がA型肝炎と診断され、感染拡大の懸念が広がっている。中国からの輸入冷凍食品を食べたことが原因とみられている。

問題が発覚したのは冷凍ミックスベリーなどのフルーツを含む4製品。中国の工場で袋詰めされたもので、オーストラリア全土の主要スーパーマーケットで幅広く販売されていた。

A型肝炎は、A型肝炎ウイルスが原因のウイルス性肝炎。上下水道が整備されていない衛生環境の劣悪な地域では蔓延している。中国も場所によって例外ではない。

A型肝炎は、糞便を介した経口感染で、ウイルスに汚染された水や野菜、魚介類などからも感染する。今回の事件の場合では、中国の作業員たちの手洗いが不完全だったか、フルーツを洗浄した水がウイルスに汚染されていた可能性があるという。

A型肝炎ウイルスに感染すると、ウイルスは消化管から血流に乗り、肝臓へと到達する。肝臓でウイルスは増殖し、一部は胆管を経て腸内に排出され、便中に排泄される。潜伏期間は2週間から6週間程度。

多くは一過性の急性肝炎症状で終わり、慢性化することはないが、稀に劇症肝炎や腎不全になり、重症化することがある。

今回、オーストラリアだったが、同じフルーツは日本にも輸入されている可能性は高い。マクドナルドのチキンナゲット事件もそうだが、信頼できる中国に早くなってほしいものだ。

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A型肝炎ウイルス





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