2015年2月26日木曜日

インプラント歯科治療 トラブル続出

歯科治療での、インプラントの技術はもう40年ほど前から始まっていて、だいぶ歴史もある安心できる技術と思っていたら、まだまだ危うい治療であるという結果が報告された。

差し歯という場合、残っている歯の根元に穴をあけたり樹脂で強化して、これを土台に人口の歯を固定する。歯の根元がない場合には、両側にある歯を利用して、その間にブリッジをかけて人口の歯を作る。

差し歯にしろブリッジにしろ、その寿命は平均7年といわれる。ブリッジの場合では、両側の歯に負荷がかかり、時には健康な歯も弱ってしまう。

インプラントの場合、歯が根元からなくてもアゴの骨に穴をあけて支柱を埋め込んで、これを土台にして人口の歯をつけるので自分の歯のようになるので理想的といえる。

ところが、骨に穴をあけるのは本来歯科医の技術の範疇を越えている。うまくいっても、その後のメンテナンス次第で、歯石や歯周病になりやすく、インプラントの寿命も10年くらいといわれている。

インプラントは完全に自由診療で、保険は一切適用されない。高いお金(1本あたり30万~45万円)を出すので、それだけに大丈夫だろうと過信する人も多い。

ところが、日本歯科医学会が行なったアンケートでは、インプラント治療でトラブルを経験したことがある医師が約60%。うち約25%が重篤な偶発症を経験しているという。他の数字でも10%は失敗するというデータもある。

歯と骨の間には、歯根膜というのがあって、硬いものをかんだ時、これ以上強く咬んではいけないと止めるセンサーの役割をしている。インプラントの場合、歯根膜がないので、無理な負荷がアゴにかかることになる。

今や、歯科医があふれる時代になって、我々が選ぶ時代になった。歯が1本なくなるだけでも、その後の人生、時には寿命にも影響するので、まちがいない歯科医を選ばないといけない。

実績を公開しているとか、第3者評価されているなどで、実力のある歯科医を選べるようになるとよいと思う。

最近、再生医療の技術が進み、抜けた歯を保存しておいて、歯が亡くなった時に使う技術がもう少しで一般化しようとしている(以前のBlog参照ココ)。保存していた他人の歯をもらうことも可能になるだろう。

それまで、待てるかどうかは、あなたのお年次第ですが。。


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